院長:口石 倫太朗
皆様初めまして。院長の口石 倫太朗と申します。
平成23年に九州大学病院整形外科学教室に入局し、これまでに複数の関連病院で勤務しておりましたが、平成28年2月に前院長である父が亡くなり、同年3月から当院の院長として父の跡を継いでおります。
父は平成17年、有田町に当院を開業しました。
「人間愛」を基本理念とし、医の原点、ナイチンゲール精神を忘れることなく、患者さんとの暖かいふれあいを何より大切にするという理念を母と共に常に実践し、地域の患者さんに少しでもお役に立てるよう診療をしておりました。1年半前に癌と宣告されてから、亡くなる10日前まで、いつもと変わることなく笑顔と優しさ、ユーモアを絶やさず診療を続けていました。
一緒に働く機会はほんの数日しかなく、もっと父の診察風景を見ることができればと思うことが今でも多々ありますが、患者さんから父の話を聞くたびに嬉しく、そして誇らしく思い、医師として、父として尊敬の念を持たずにはいられません。
小生も当院の理念を常に実践しつつ、スタッフ一同で皆様ができるだけ癒されるような雰囲気作りを大切にしていきたいと思っております。
アットホームで、敷居が低く、なんでも相談しやすい病院と言っていただけるように努めて参ります。
微力ではございますが、地域の方の力になれるよう頑張ってまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
理事:口石 真弓
伊万里の口石病院から有田町に独立開業し、早いもので一七年もの月日が流れました。医は仁術。 ナイチンゲール精神に満ちた愛のお城を築きたい。それが夫婦の夢でした。 手を取り合い粉骨砕身する毎日を重ねていました。 ところがそんな私達に突然の悲劇が訪れたのです。 開業当初は一日に数十名だった患者様が二百人を超える程の多忙な医院となっていた十年目。 あろう事か主人があの恐ろしい膵臓癌で他界してしまったのです。
病が発覚し私は狂ったように奇跡を信じ、主人に対し可能な限りの治療法を試みましたが、定命に逆らう事は出来ませんでした。
「先生は仏様みたい」多くの方がそう言って下さっていましたが、まさか六十八才の若さで本物の仏様になるとは!!
二年にも及ぶ壮絶な闘病の日々、亡くなる十日前まで夫は腹水で膨れ上がったお腹を白衣で隠しながら大切な患者様の為に診療を行っていましたが、
限界となり入院し僅か二日目に危篤状態に。
そこで我々は夫を自宅に連れ帰りました。
数人の仲が良かった先生方や友人達が最後のお別れのごとく自宅を訪れ主人に会って下さいました。
その度に蘇りとても嬉しそうでしたが、ついに三日目の朝 二月二十二日、私と息子夫婦と娘の腕に抱かれ天国へと旅立ちました。
神様はなぜにこんな試練をお与えになるのか!?絶望のどん底から何とか立ち直ることができたのは一重に医院を継いでくれた息子、スタッフ方、 患者様の大きな愛があったからです。尊敬と感謝の気持ちは一生忘れません。
夫の闘病中、患者の立場になり気づいた事が沢山ありました。
医療従事者の言動に敏感に反応し一喜一憂してしまう。
あんなに辛い経験をしたのだから主人はもうこの世には居ませんが、残された宝石の様なわが医院の現場で活かしてみせる。
ではどうするべきか。患者様の身体の痛みのみならず、心の痛みに少しでも寄り添う際に、
全員が常に笑顔で自分が患者だったらどう接してほしいかを考え、ひたすら優しくする事。
まるで自分の家族のように。
私はキャプテンとしてチーム口石のメンバーに言葉より自分が手本となるべく毎日の現場で伝えてきたように思います。
医院を立ち上げた時に掲げた理念とも重なりますが、その思いが益々強くなったようです。
笑顔の素敵な優しいスタッフ全員を私は愛しています。又父の背中を見て育った息子、倫太朗は本当に優しい医師に成長してくれました。
私の誇りです。初めは重積で眠れぬ日々を過ごした様で、私は申し分けなく胸が張り裂けそうでした。
あれからあっという間の七年目、少し貫禄もでて今では父親の時と変わらぬ患者数となり多忙を極めています。
彼は日々患者様の為に何がベストかを常に考えています。そんな息子を支えてゆこうと決意を新たにしています。
今の課題は出来るだけ患者様をお待たせしない様にする点と駐車場の拡大です。
御迷惑をおかけしていますが、改善致しますのでどうぞもう少しお待ち下さいね。
最後に自分の天職である仕事を続けられて私は幸せです。
これからも命ある限り、人を愛し、人を信じ、人に喜んで頂ける愛という名の小さな惑星を息子とスタッフと手を取り合って続けてゆきたい。
ウチの守り神である夫も見守ってくれています。職場に行くと私自身が癒され、元気になれるんです。まさに医院そのものがパワースポットだと思っています。
当院では、一般的な怪我など外傷の治療だけでなく、首、腰、肩、膝など様々な部位の慢性的な痛み、スポーツ障害による痛み、交通事故、労災による怪我、骨粗鬆症、関節リウマチ、痛風などの治療を行っております。
具体的な治療方法としてはギプス固定、装具の作成や処方、投薬や注射、運動器リハビリテーション及び様々な物理療法などを組み合わせて行います。
患部の痛みに対して比較的即効性のある注射は、トリガーポイント注射、エコーを使用した筋膜リリース、関節内ヒアルロン酸注射、ブロック注射等、各種対応可能で、慢性的な痛み(数ヶ月から数年以上続くような超慢性期の痛みなどにも)に対しては、一般的な西洋薬はもちろん、状況によっては漢方薬が有効であることがありますので、患者さんに合わせて漢方薬を処方することも少なくありません。痛みに対する治療以外にも、イボやホクロ治療などの治療なども行っております。
また、当院医師は、日本骨粗鬆症学会認定医でもあり、骨粗鬆症の治療については専門性の高い機械での測定も可能で、お一人お一人に合わせたオーダーメイド治療を行っていることは、患者さんから大変喜ばれております。
当院の特徴は何より、「痛みなどで困っている患者さんに対して、スタッフ一同親身になり、一人ひとりに合った治療を行っていく」ことです。いつもアットホームな雰囲気で、スタッフ一同皆様に寄り添い、少しでもお役に立てるよう努めて参りますので、痛みはもちろん何か気になる個所がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
当院は、痛みでお悩みの患者さんがすぐにご来院いただけるよう、予約制にはしておりませんので、直接ご来院いただいて大丈夫です。もし、事前にご不明な点・ご不安な点がございましたら、お電話いただければ丁寧にご説明いたします。
患者さんの症状、急患等の状況により、順番が前後する場合がございます。
お待たせしてしまう場合もあるかもしれませんが、スタッフ一同できるだけスピーディーな対応を心がけ、待ち時間の短縮を目指しておりますので、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
●健康保険証、市町村から発行される医療証
●紹介状等がございましたら、受付時にご提出ください
●服薬中のお薬があれば、お薬手帳等処方内容が全てわかるものをお持ちください
●健康診断結果等、最近の検査のデータがあればお持ちくださるとよりスムーズに診察ができます